核のない世界を目指して!

トリノ-2013年6月29日
フェスタ・イン・ロッソの企画として行われたエネルギーに関する討論会「核のない世界を目指して」に脱原発団体や環境保護団体の代表に混じって朋・アミーチも参加した。最初の発言者となった朋・アミーチの和田千重は、 原発にまつわる数々の神話がデマにしか過ぎないことに触れた後、「日本はエネルギーが不足している」という信仰に絞って話を進めた。原発が安全ではないことや、原発による電気はコスト高であることなど、ほとんどの人々が理解するようになってきたが、「日本の経済復興や成長には核エネルギーは絶対必要」という神話だけは、核推進者たちだけではなく、脱原発を主張する人々の中にも根強くの残っている。「電力の30パーセントが原発から供給されている」のであり、決して「日本の消費エネルギー全体の30パーセントが原発によるもの」ではないことを明白にした上で、原発による発電の30パーセントも他の発電装置を停止して保っている数値であることを指摘した。それをはっきり表わしているのが【図1】である。【一次エネルギー国内供給の推移】からも実際に核エネルギーの占める割合が良く理解できる。 【最終エネルギー消費と実質GDPの推移】は、使用エネルギー量と国民総生産が比例しているわけではないことを示している。2011年3月まで存在していた54機の原子炉のうち、現在稼働中はたったの2機にもかかわらず、電気不足は生じていないのが何よりの証明である。脱原発団体主宰者のバルディ氏は 再生可能エネルギーの分野でも組織暴力団や利潤追求のみの企業、それらの組織と癒着した政治の介入の危険が存在することに注意を促した。ナンジ氏は、核エネルギーはコスト高であるのにも拘らず、世界各国で原発建設の動きが活発である理由は、軍事的意図から来るものであることを強調した。発言者全員が以下の項目について意見が一致した。
▼イタリアでも日本でも、エネルギー不足は、単に原発推進者たちの巻き返し宣伝(核エネルギーが石油の代わりにはならないことを曖昧にぼかしながら)にしか過ぎないこと
▼大きなエネルギー源の一つはエネルギー節約によるものであること。
▼核利用を「平和利用」と「軍事的利用」とに区別することはできない。核利用とは根本に反民主主義的性格を内蔵していること。(注:イタリアでは、民間利用、軍事利用という表現が使われ、核の平和利用と言う表現は存在しない。)
▼化石エネルギーから新エネルギーに移行するためには、科学の進歩と技術への投資が必要であること。
朋・アミーチのステンドではイタリア語の字幕や吹き替えがつけられたヴィデオが上映され、モンド・イン・カンミーノの総会と同じ資料が10日間に渡って展示されたが、次のヴィデオが特に関心を集めていた。
小出裕章「福島第一原発一連の事故」 ★ 市川貞夫「天然放射能と人工放射能の違い」 ★H.カルディコット「チェルノブイリ以上の惨事」 ★福島原発事故空気中汚染シムレーション ★太平洋汚染シムレーション