大和音(ヤマト・オ)の誕生

トリノ市2015年8月29日 L’articolo in italiano, da qui ⇒
音楽グループ大和音 《ヤマト・オ》 が8月29日トリノ市で誕生した。フルート:モニカ・ガルディーニ、キーボード:アレッサンドロ・マッジョリーノ、ドラム:アレッサンドロ・メッレ、エレキベース:アレックス・ソマ、ヴォーカル:チエ・ワダの5人は既に去る5月16日に会員制集会所《ラ・ポデローザ》でのイヴェントに参加しているが、今回改めてグループの名称を「大和音」と決めた。ヤマト・オと発音することにより、日本の音楽という意味を持たせているが、「大和音」の三つの漢字、殊に「和」の字が放つ意味は重要である。
8月29日、
ヴィア・アスティ・リベラータのお祭「ディ・パルテ」 の一環として、日伊の架橋ー朋・アミーチは「大和音(ヤマト・オ)」の音楽会を開催した。
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司会は、朋・アミーチのサラ・アングレージオ。簡単な説明の後、曲目の演奏の繰り返しで進められたが、それでも詳しい説明が付け加えられた曲は、「原爆を許すまじ」
の主宰者からの依頼で、広島、長崎への原爆投下から70周年記念の年であることと、このお祭の会場が、戦前戦中、ファッシスト党とドイツ軍の兵舎として使われていた場所で、政治的反対意見の持ち主、あるいは抵抗運動のパルティザンの拷問、虐殺の場所であったこととを関連付けて欲しいと言う要請があったからだ。
朋・アミーチはこの音楽会を「二度の原爆の犠牲になった国の音楽現状」と副題を付けた。演歌から歌曲からポップスから、と全く違ったジャンルの曲を並べたからでもあるが、明治から始まり、「原爆を許すまじ」を挟んで、戦後の高度成長期を経て、最後に「花は咲く」の演奏で、東北大震災までの日本の近代史をもう一度辿ったことにもなる。
「原爆を許すまじ」が抗議の歌であることを詳しく説明したが、聴衆は、平和への祈りの歌と理解したようである。構成メンバーは全員朋・アミーチの会員であるが、「大和音」は独立した音楽グループで今後も、レパートリーの拡張と音楽的向上を目指している。「朋・アミーチ」の活動への賛助は惜しまない方針。