あの日から五年

東北大震災、福島原発事故5周年企画として二つのイヴェントが開催された。
◆3月11日 コセンツァ県レンデ市にて、イタリア語字幕付き纐纈あや監督のドキュメンタリー映画「祝の島」の上映会。この映画は、福島原発事故の一年前に完成。纐纈(はなぶさ)あや監督は、島民の生活をそのまま描写することで、現代社会に生きる我々へ大きな問いを突き付ける。人間の幸福は、科学技術の進歩や経済発展、あるいは個人の物質的豊かさで計られるものなのだろうか、と。今回の上映会後、主催者の一人も、「この映画を通して、多くの外国人が思い浮かべる大都市的な日本ではなく、自然と農村の風景と、ゆったりした人々の生き方、祭りのようすなどを見ることができたことに、皆感動しているようすでした。」と語っている。2011年の福島原発事故と直接関係ある映画ではないが、自然と人間の関係を 根源的に問いかけるこの作品の上映会は、5周年記念の企画として的を得たものだったと言える。
ドキュメンタリー映画「祝(ほうり)の島」のホームページはこちらから ⇒
                    

◆3月12日 トリノ市では、 
大和音/Yamato-O のコンサート、小出裕章氏解説による福島原発事故の真相に迫るヴィデオ、仏語から伊訳された本「福島を忘れる」の出版紹介から構成されたイヴェント「日本を忘れないで!」がラ・ポデローザで開催された。福島原発事故だけではなく、チェルノブイリの原発事故に関する記述がほぼ半分にも上るこの本の紹介を中心にした企画を新たに組むことを約束して閉会となった。悲しい出来事の5周年記念であり、また、複雑で難しい問題を取り上げたにも拘らず、活気に満ちた前向きな姿勢のイヴェントとなった。
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