「祝の島」がシチリア環境映画祭へ

-祝島 絵:西村 繁男- 纐纈あや監督のドキュメンタリー映画「祝(ほうり)の島」(2010年作品)がベルリンのアジア太平洋映画祭に参加。10月28日に上映予定。朋・アミーチはイタリア公開へ向けて活動中。 日本での上演予定やDVDの販売に関しては 「祝の島」のサイトを参照。 -1982年、山口県上関町の町長が原発誘致を表明。以来、中国電力の高額な漁業補償金をも拒否し、原発建設に反対し続ける祝島の住民たち。航海の安全を祈祷する祝(ほうり)が住んでいたとされるこの島の人々にとっては、海は絶対に売ることはできない神聖な先祖からの預かり物なのだ。千年先まで命は続く。纐纈(はなぶさ)あや監督は、島民の生活をそのまま描写することで、現代社会に生きる我々へ大きな問いを突き付ける。人間の幸福は、科学技術の進歩や経済発展、あるいは個人の物質的豊かさで計られるものなのだろ か、と。-

   

「祝の島」がシチリア環境映画祭へ」への2件のフィードバック

  1. トリノ映画祭で祝の島が上映できなくなったと聞き、イタリアよ、お前もか、
    とがっかりしました。政治的思惑もあるとのことですが、当たり前のことを表現すること、そして知ることが難しくなってきているのでしょうか。
    日本の50基以上の原発がどのように進められてきたかを知ったとき、本当に驚きました。楽しく便利な生活をあげますよ、という甘い言葉の裏に、国家的軍事的戦略が隠されていたとは。
    日本は原爆の唯一の被害国であるから、国家が原爆だけでなく、原発においても、きっと慎重に、安全の確認の下に行われているのだろうと、私たち国民は甘い考えを持っていました。だからこんなにも多くの原発が日本の海岸線を覆うまで、気がつかなかったのです。報道も、すべての原発の新たな設置場所を流してはいなかったと思います。気がついたときに日本は原発国家になっていた。
    私たちの怠慢の言い訳はできませんが。
    最近出版された山本義隆氏の著書により、原発が大変未熟なものであること、また原子ミサイルがすぐにでも製造できるための軍事的拠点になりうる事が明らかにされました。
    朝日新聞の紙面でも、ノーベル賞作家の大江健三郎氏がその事に触れ、民主国家の名に恥じる暴挙と国を非難しました(彼の身が心配です)。
    アメリカからの後押しで、岸信介から中曽根康弘らの自民党政権が推し進めてきた事がこれだったのですね。そしてまたまた新政権も・・。
    ヒロシマ、ナガサキで被爆した唯一の国でありながら、アメリカとフランスについで太平洋を汚染し、アメリカとソ連に続き地球の大気を汚染した国の仲間入りをしてしまった日本。世界の人々に何と謝罪したらよいのでしょう。

    祝の島の映画を考えるとき、巨大なる国家軍事戦略と小さな島の闘いという図式が見えてきます。小さな島のあのおばあちゃんと私自身が重なったとき、決して、祝島だけの問題ではなくなります。

    朋アミーチは個人の力の集積がどんなに大きな力になりうるかということを、証明しようとしています。この小さな声が共鳴しあい大きなハーモニーになる事を祈りつつ。                        青木美稚子

    • メッセージ、ありがとうございました。

      ドキュメンタリー『祝の島』は、長年に亘る根気強い島の人々の「原子力発電所建設反対運動」を彼らの自然と共に生きる素朴な生活の営みを通して伝える温かく且つ力強い作品です。
      是非、数多くのイタリア人にも見てもらえるようにしたいと私達は努力しています。

      3.11の地震・津波、福島原発事故以来、私達はデマをも含め数多くの情報を雪崩のように受けて来ました。そして、原発による「楽しく便利で快適、文化的な生活」という夢からも醒めました。
      世界で唯一原爆を投下された日本が、敗戦後世界に認められるような国を目指すが為に原子力発電所を増やし続けてきた経過も知りました。それは大きな落とし穴でもありました。いかに私達が怠慢に安穏に人生を送って来たかを思い知らされました。

      原発の是非について判断を下すのは、 主権者たる「国民」のはずです。

      官僚が地図上で決める福島第一原発から半径20キロの立ち入り禁止区域。その区域とされなかった福島県飯舘村(発電所から北西に40~50キロほど)に高濃度の放射性降下物が飛散され、住民が被曝後、避難を余儀なくされたという不幸な現実は、発電所が設置されている土地の人々だけの決定に委ねる訳にはいかない事を明らかに証明しています。
      だから、イタリアが国民投票で『脱原発』を勝ち取っても、近隣のフランスの原発の存在にも安心は出来ないのです。
      では、なぜその土地の原発推進派が勝ち続けるのでしょうか。
      その裏には断ち切れない黒い繋がりがあり、誰かが潤っているからに違いありません。

      核の平和利用、原発の安全性は完全に崩壊され、高過ぎる原発の発電コストが明らかになった今、私達は「知らなかった」では済まされません。
      幸い、数多くの個人、団体が身体を張って脱原発を叫んでいます。私達も微力ながら出来る事からやっていこうと思っています。                 小百合&千代

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